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                7月6日午後、水上会長の「雨晴つばき園」で「椿の接木・挿木」の講習会が開催されました. 
                  当日は会員と一般市民対象に、約30人が参加し会長と助手の向さんと一緒に和気あいあいと楽しみながら、熱心に講習を受けました. 
                  講習の後、出席者につばきの苗木がプレゼントされました. | 
              
               
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                | 上の写真  会長(左)と助手の向(中央)さん 
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                | 下は     芽接ぎの手ほどきをしています | 
              
               
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                盆栽講習会のテキストから 
                   
                  椿盆栽仕立て法 | 
              
               
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                    - 1.台木採取
 
                         台木採取の時期は、地温が上がり根の活動が盛んな時期がよく、接木との関係で5月から7月に採取するのが最も好期である. 
                    - 根が露出して根肌が幹化したものが良く、太さが同じか、根先が太いものが良い.虫食いの根や、掘り根(土中の根)は、枯れやすく失敗しやすいので使用しないこと.出根(露出根)だけでなく地中根を付けると発根(活着)が良い。
 
                    - 2.台木の長さ
 
                         台木の長さは、30〜70センチで曲がりの面白いところを利用する.太さは3〜6センチが最も作りやすいが1〜40センチ位の太さま   で利用している。下部が2〜3本に分かれているものが発根しやすく、根張りとして利用でき台木として良い台木である。 
                      3.台木の処理 
                         採取した台木は、水で良く洗い、不要な根や枝を小刀できれいに削り、曲がりに合わせて長さを決める.次ぎに発根部をくさび状   に削る。また、太い根が出るように方向付けをする. 
                      2本以上に分かれている場合は、根が同方向に出ないよう向き合っている面を削る. 
                      上部切り口は、直角に切りナイフ(小刀)できれいに削る.削り終わったら4〜5センチ幅の農業用赤色ポリで、下から上にまき水分の発散をふせぐ、幹にきずがあるときは、ナイフできれいに削り、きずより少し大きめのアルミホイルを貼り付けポリまきする.上の切り口に水が上がるまで清水につけておく. 
                      4.台木の太さと品種 
                    - 太い台木は、肥後椿のように花が大きく葉ガしっかりしたものが良いが、細い台木の場合は、サザンカや花の小さい原種つばきかワビスケ等を接ぐのも良い。
 
                   
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                    - 5.接木の手順
 
                    - 台木は上部の切り口がきれいで、円状あるいは前面にカルス(癒合組織)が出ていれば根部も健全であるので、接ぎ木をすることができる。黒く色が変わっている場合やカビが出ているときは根部も痛んでいるので、接ぎ木の台として使用しない。
 
                       接ぎ木する位置は、台木にあわせ行うことが必要で、台木の曲がりの外側上部を原則とする。 
                   
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                    -     ●接ぐ位置が決まったらカルスを右左10ミリづつ削り取る。
 
                          ●台木の皮部を穂木よりやや広めに18〜20ミリ縦に切る。 
                          ●削っておいた穂木を挿しこむ。(削った上部が2ミリ残るようにすると活着がよい) 
                          ●穂木が動かないようにヒモで固定する。 
                          ●水が接ぎ口に入らないように絶縁テープを巻く。 
                          ●台木に良く湿らした水コケを一つまみしばりつける。 
                          ●穂木と水コケを一緒にパートコート(センベイの袋でも良い)で密封する。 
                          ●接ぎ木した穂に直射日光が当たらないように、茶封筒等で日よけをする。 
                          ●接ぎ木した日を袋に書いておく。 
                   
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                    - 6.整枝(曲づけ)
 
                    - 7月~8月になると、枝の伸びるのが止まり枝が固まるので、アルミ線等で曲づけ整枝する。
 
                      整枝する前に鉢を乾かし気味にし、枝よりやや細いアルミ線で二枝づつ整枝する。接ぎ木して二年目は、一番基本となるすじ立てとなるのでやや強めに曲をつけるのがポイントとなる。葉の裏表より芽の向き(次の年に伸びる枝の方向)が大切となる。 
                   
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                    -     ●一の枝・・・・右か左へ出す。
 
                          ●二の枝・・・・一の枝の反対方向 
                          ●後ろの枝・・一の枝と二の枝の間の枝を後ろへ向ける。 
                          ●心の枝・・・・細目の枝を上に(仮の芯) 
                   
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                    ■平成14年度の事業計画は下記の通り■ 
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                         4月 
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                      中旬〜下旬 | 
                      「氷見藪ツバキ見学会」及び老谷の大椿の案内 | 
                     
                     
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                         6月 
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                      下旬 | 
                      会報4号発行 | 
                     
                     
                      |  
                         7月 
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                      下旬 | 
                      椿の接木・挿木の講習会 | 
                     
                     
                      |  
                         8月 
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                      上旬〜中旬 | 
                      「ふれあいの森」ツバキ園の潅水 | 
                     
                     
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                         12月 
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                      上旬 | 
                      早咲きツバキの開花情報の掲示 | 
                     
                     
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                      下旬 | 
                      第5号「氷見藪ツバキ」の発行 | 
                     
                   
                  ●来年からツバキ展を開催します。 
                    ●今年盆栽の講習会を1ヶ月1回ぐらいの割合で、会長の家に集まって来年のツバキ展の準備を皆と一緒に考える。 
                    ●ツバキの盆栽の講習会は、会員の方々はもちろん、一般の市民にも開放します。 
                      今年から椿の好きな方は苗木を購入して頂いて来年のツバキ展に出品していただきた  い。 
                    ●熊本の「肥後ツバキ」は、上を向いて咲くので盆栽向きのツバキであるが、盆栽の台木 の購入に苦労するようだ。氷見はどこにでも椿がある。土砂を取っているところの山に椿が多くあって取りやすい。 
                    ●今年は「ふれあいの森」のツバキ園の草刈りは行いません。斜面での草刈機の使用は危険ですので。 
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