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南砺合併で思わぬチャンス 氷見ツバキ魅力発信
地元愛好会
2月、花と緑の冬のフェス
旧井口に代わり出展
氷見ツバキ愛好会は来年二月十一日から十三日まで、富山市の富山産業展示館で開かれる花と緑の銀行の「花と緑の冬のフェスティバル」に初出展する。ツバキで村おこしに取り組んできた旧井口村が市町村合併で南砺市となり、従来の出展が難しくなったためで、関係者は氷見が、全国屈指の藪ツバキの自生地であることを知ってもらう好機と意気込んでいる。
氷見ツバキ愛好会は水上俊正さん(七六)が会長を務め、会員は九十人。氷見市緑化祭などに参加しているが、市外の事業に出展するのは初めてとなる。
同フェスティバルは、冬咲きのツバキが魅力の一つとされており、これまでは旧井口村がツバキのコーナーを設けてきた。しかし、十一月に南砺市となったことでツバキ中心の出展が困難になった。氷見ツバキ愛好会の存在を知った花と緑の銀行が氷見市を通じて、水上さんに出展を要請した。
計画では、氷見市のコンテナガーデンに加え、同愛好会が単独で約十八平方メートルのスペースを使って独自のデザインで藪ツバキの魅力を紹介する。水上さんは会員の谷一三さん(六八)と構想を練っており、「市とも相談して藪ツバキの樹木を使うなど、じっくり見てもらえる内容を考えたい」と意気込んでいる。
氷見市内には、樹齢二百年以上の藪ツバキが百五十三本確認されており、水上さんは全国でも有数の自生地として市の花木にする運動も展開している。
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