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No.13
 
■堂故氷見市長に、「市指定天然記念物」と「市の花木」の陳情
 
氷見ツバキ愛好会の水上会長ら会員4人は、10月26日堂故氷見市長に、「市指定天然記念物」と「市の花木」に指定するよう陳情しました。
 
氷見市市長
堂故 茂殿
平成16年10月26日
陳情書
市指定天然記念物と市指定花木の追加について
氷見ツバキ愛好会
会長 水上俊正

 平成4年から今日まで、市内全域にわたり「椿」の調査を行いました。その結果、椿の巨木として1m以上(樹齢200年)のものを153本確認しました。(別紙参照)
 また、日本ツバキサミットにも出席し、全国の「椿」の状況を調査したところ、氷見の薮ツバキは、全国に誇れる「薮ツバキの自生地」であることが判明しました。
 これら調査の結果を踏まえ、会として下記の3件を保存・保護して、後世に遺産として長く伝えることが望ましいと考えました。
 よって、氷見市文化財保護条例第4条の1に基づき、氷見市指定天然記念物に指定していただきたく、ここに陳情申し上げます。
1〕「市指定天然記念物」に追加のお願い
所有者 理由 名称 幹回り 高さ 樹齢 樹冠
市内磯辺1579
栄徳寺
園芸種の巨樹
花:ピンク、紫
江戸期の園芸種 1.75 8.60 約300年

東西 6.80
南北 4.80

市内蒲田 957
伊藤清治
巨樹 藪ツバキ 2.20 12.20 約450年 東西 11.00
南北 14.50
(3本立ち)
高岡市岩坪898
竹沢 あい子
巨樹 藪ツバキ 2.60 7.50 約500年 東西 8.40
南北 8.10
2]「市の花木」に「薮ツバキ」を追加指定していただきたく
 氷見市指定の樹木、花、花木には「つまま」「ゆり」「つつじ」とそれぞれ指定されています。
 「花」や「花木」については、四季折々に市民に親しまれるものとの認識から、「椿」は秋から冬、そして春へと、長い期間咲き続けることからも、氷見市においても特筆すべき「花木」であると考えます。
 私たちは、花木の選定に関しては、市民の投票により決まるということは承知していますが、四季を通じて花木を選定するという意に配していただき、是非、氷見の「薮ツバキ」を、.市の花木として追加指定していただきたく、ここに陳情申し上げます。
以上
 
◆富山新聞より(10月27日掲載)
〔記事全文〕

氷見ツバキ愛好会の水上敏正会長ら会員四人は二十六日、氷見市役所に堂故茂市長を訪ね、氷見は日本一のヤブツバキの自生地であるとして、樹齢三百年以上の同ツバキ三本の市天然記念物指定と、同ツバキを市花木にするよう要請した。
指定を求めているのは、氷見市磯辺の永徳寺にある樹齢三百年のヤブツバキのほか、同市蒲田の伊東清治氏所有の樹齢四百五十年、高岡市岩坪、竹沢あい子さん所有で氷見市神代の山中にある樹齢五百年のヤブツバキ。蒲田のヤブツバキは枝が折れ、他も古木で保護が必要としている。市内のヤブツバキは県天然記念物が二本、市天然記念物が一本ある。
水上さんは市内に幹回り一メートル以上、樹齢二百年以上のヤブツバキが百五十三本あり、全国最多と強調し、「ヤブツバキは氷見の花木にふさわしい」と追加指定を求めた。堂故市長は「皆さんの思いはわかる。市教委とも相談したい」と話した。椿原俊夫市議、飯原打越市産業部長も同席した。
 
 
■新潟県花つばき協会副会長が巨樹を見学


去る11月7日に新潟県花つばき協会副会長高橋勇雄様。理事田中秀明様・同村田吾郎様が氷見ツバキ愛好会を調査訪問され、氷見の藪ツバキの巨樹を見学されました。

来年4月に協会の正式行事として、会員多数が来氷される予定です。




JR雨晴駅にて