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No.31


○氷見ツバキ愛好会の総会が開催されました。

2月26日(日)氷見市阿尾の民宿「こーざぶろう」において、平成17年度の総会が開催されました。総会には当会顧問の県会議員、菅沢・梶の両氏が出席されました。また氷見市議の澤田氏が新顧問として入会されました。
平成17年度の事業報告・決算報告、平成18年度の事業計画・予算案が承認されました。また水上会長の講演が有、その後懇親会があり、会員の親睦を深めました。



○水上会長の講演の要旨

私が氷見ツバキ見学会の時、参加者の方々から、氷見にどうしてツバキの巨木が多いのか、とよく質問されますが「これ」という答えを言えなかったのですが、私の「森」「林」「木」に関する新聞記事の切り抜きの中にヒントがありました。
平成7年4月の北日本新聞の記事「森のひみつ」に出ていました。
新潟県下で1番古い城下町の村上市は特産の鮭で有名なところです。鮭の資料館には「イヨボヤ会館」という名前が付いています。イヨはウオ(魚)、ボヤは(坊や)だといいますから、鮭に対する人々の親しみが解ります。
この町を流れる三面川(みおもてがわ)の河口に、1ヘクタール足らずの小さな森があります。多岐(たき)神社の森で、タブノキ・ヤブツバキなどの古木・大木が生い茂っています。
言い伝えでは、江戸時代には、村上藩が「サケを呼ぶ森」として、1本も木を切らせなかったそうです。
「お多岐さまのタブノキ山に入ると大切な仲間が死ぬ」と言われたのも、人を近づけないためだったのでしょう。
そのおかげか明治17年には、サケ1匹を大根と交換するほどの、豊漁だったと言います。氷見市内にツバキの巨木が多い理由の一つがこれだったのだ。
私の同級生に柿谷(かきなや)山にお寺や神社の跡がないかと訊ねると、諏訪ノ森があると言うので、案内をお願いすると、彼は森の中に入ると怪我をするか、または森から出られなくなるから入らないように・・・・・。
私は入らなければツバキの調査が出来ないと言うと、『俺は入らない』と言って森の外で待っていました。
在りました。幹周り1メートル68センチを筆頭に約20本のツバキの巨木がありました。
そのほか5メートルの「タブノキ」、3メートルの巨木3本ありました。
このようにして森が守られて来たのだと思います。


○椿展の開催

4月1日〜2日氷見海浜植物園に於いて椿展が開催されます。
詳細は追ってお知らせします。